雨とダリア

NO MUSIC,NO LIFE!

noiseなんか蹴散らして

志麻くんの2ndアルバム「noise」が届いた。

行くはずだった浦島坂田船の春ツアー、志麻くんのワンマンライブが自粛になってしまって、ただでさえ仕事繁忙期でストレス抱えている私はメンタルめった打ちにされてしまっていた。そんな中で「志麻くんのアルバムがある」ってことが光だった。

発売本当におめでとうございます。そして、ありがとうございます。

 

■全体的な感想

今回のアルバムを聴いて思うのは、志麻くんは自分の強みを明確に意識した歌を出してきたってこと。イケボを武器にしたボイスやparadox liveで本格的に始めたラップが随所に使われている。

それらが実現したのは、全曲オリジナル曲であることと、製作陣の方々が志麻くんの人となりや歌について深く理解してくださってるからに他ならない。感謝しかない。

志麻くん本人が言うようにどの曲も神曲で、志麻くんのよさが存分に味わえ、かっこいいだけじゃなくて、涙もろかったり真っ直ぐな想いを持っていたり性癖やオタク性まで「志麻くん」という人の様々な面を感じられる曲たちになっている。

また曲によって声質を変えているのが印象的。声質の幅広さは志麻くんの歌の特徴の一つだと思ってる。それを使い分けて多様な楽曲を表現できるのは志麻くんの強み。

 

 

サウンドとしてはバンドサウンドが中心でライブ映えする曲たちになっている。

この神曲たちをライブで聴けることが楽しみで仕方ない。

 

■各曲の感想

「xxxHacker?」

少し静かめに入るイントロが何かの始まりと不穏さを感じさせててライブの始まりにぴったりだなぁと思った。

疾走感のあるロック。「飛べ!羽の色など意味ない」って歌詞が刺さる。

羽の色って何だろう?自分で自分を縛っている価値観、自分という人間につけられたラベル。生まれ持った色、誰かに塗り付けられた色、そんなもの関係なく飛べばいいんだって言ってもらった気がした。

けど歌詞を読むと「Black」「White」と出てくるので、この曲の本当の意味はライブで知ることになるのかなと思う。

 

「ダスティピンク」

みんなの言う「えちえち曲」。歌詞としてはそれほど刺激的だと思わなかったのは私がマヒしてしまっているのかな。

それよりも腰でリズムをとるようなミディアムテンポと、中毒性のあるメロディと、少し気だるげな志麻くんの歌い方がゾクゾクする。

ふとした時に歌が耳に返ってきてイケナイ気分になる、甘~い媚薬。 

 

「ネッ閉じ即抱きREAL LOVE」

ボイス多めでみんな好きだろうな~と思って聴いてる。ネットの世界は非日常でありながら今や日常と切り離せない。ネットって怖いし難しいね。でもそこに確かなつながりを感じてもいる。

 

「スターサイン」

まさかこの曲にラップが入っているとは思わなかった。思ったよりもバラードじゃなかったけど、疾走感が逸る想いを感じさせる。

buzzGさん作曲のこの曲のタイトルを聞いて星つながりの「ニバンボシ」を思い浮かべた。スターサインはニバンボシのアンサーソングになってたらいいなと思ってた。ニバンボシの男の子もスターサインの男の子も好きな女の子と距離があって切ない思いをしている。ニバンボシでは叶わぬ恋、スターサインでは遠距離恋愛かな。ニバンボシの男の子はライバルである「強い光」に霞んでしまう自分や恋の終わりを思っているのに対して、スターサインの男の子は離れていてもそれを強い思いで乗り越えようとしている。ニバンボシでは視点は自分なのに対し、スターサインでは恋の終わりを想像して不安になりながらも「大切な人を守りたい」という相手を強く想う男の子になっている。もしかしたらニバンボシでかなわぬ淡い恋をしていた男の子は、自分のすべてをかけて守りたい大切な人に出会って強くなれたのかな。

志麻くんは「ニバンボシ」に自分を重ねて歌っていた。とすれば2年後の今この曲を歌う志麻くんに心境の変化はあるのだろうか。志麻リスやcrewからの応援が少しでもその背中を押すことができているなら嬉しい。

この曲で一番印象的だった言葉は「美しい轍」。志麻くんと志麻リスで美しい轍を作っていけたらいいね。心にずっと残り続ける美しい轍。

 

「believe」

この曲はクロスフェードを聴いた時から一番聴きたいと思っていた曲。やっぱり志麻くんのバラードは伝わる感情が大きくて大好きだから。

姿を変えて何度も命を繰り返して、それでもそばにいたいという一途な思いがあたたかくて真っ直ぐな声で伝えられる。

アコギでシンプルに歌う1コーラス目。オケが重なって更にドラマティックに高まっていく2コーラス目。思いがあふれて涙になってこぼれ落ちる。

最後の一行。リスナーのことを想って歌ったって言ってくれましたね。

貴方の言葉、貴方のメロディ、ちゃんと届いています。

貴方と繋がっていることを「信じて」これからも応援していきます。

   

「FEATURE COLORS」

この曲はわりとポップスに近い感じでクロスフェードを聴いた時はあまり印象に残らなかったけどフルで聴いたらライブの光景が目に浮かんで。たぶんクロスフェードのこの曲に添えられた言葉も影響しているのかも。

とても美しい紫色の波。その輝きで志麻くんの今とこれからを照らせたら。そんな幸せな景色を早く見たい。

そして日常生活の中で一番多く耳に返ってくるのがこの曲のサビ。日々の生活は楽しいことばかりじゃないけど、未来に目を向ける明るい歌詞とメロディに励まされている。フルで聴いて大好きになった曲。志麻くんへのエール、みんなへのエール、そんな1曲になってるんじゃないかな。

 

「快刀乱麻!!」

イントロのベースが重いハードロック。ライブでこの曲を聴くのが楽しみなリスナーは多いと思う。とにかく体でビートを感じて頭を振りたい。日々の嫌なことを全て発散させてくれる1曲。感想は一言「ライブ行きたい」。

それにしてもこの曲はベースがよく鳴っている。重いリフも刺さるし時々フレーズが浮かび上がってきてギターとの絡みがかっこいい。ベースが活かされてる曲が大好き。

あと途中のスクリームが印象的。志麻くんの声はとてもクリアな声だと思っている。どの音域も雑味がない声というか。この曲では加工もあるけどざらっとした声で歌ってるなと思っていたらスクリームがきたので、思わず「おっ!」と驚いた。ぜひライブではお腹の底から響くようなスクリームを聴かせてほしい。

  

「ターゲットは君だった」

こういうネタっぽい曲が入っているとは思わなくて動画が上がった時にめちゃくちゃ驚いた。でも聴くうちに「これもリスナーがよく知ってる志麻くんだわ」と納得。Sumさんだから書ける志麻くん曲。

 

「エレクトリック・シープ」

今回のアルバムではこの曲が二番目に好き。164さんの曲は「最適解」も大好きで今作もロックサウンドに流れるようなメロディがメッセージ性やドラマ性のある曲にぴったり。

歌詞はたぶんライブで明かされるはずの天才ハッカー志麻くんのストーリーと連動しているのかな、と想像している。「数の羅列をただ眺める 終わりを求めて」って歌詞がハッカー志麻くんのことだとしたら結末は?この「エレクトリック・シープ」はハッカー志麻くんのことなのかな。電脳世界をさまよう羊。

歌詞カード見てて思ったのは、この曲、決して短い曲ではないのに歌詞が少ない。その分一つ一つの言葉がメッセージ性を持って重く刺さる。印象的なのは「声にならない声が響いて」「絶望を振りかざして進む」

私はもともとネガティブ思考で人生の大部分は思い通りにいかなかったり傷つけられたり生きてくためのルーティンに埋没したり、だと思ってる。でもそんな自分が好きなわけでは決してない。だからこそ自分にとっての光を探して、その光を見失なわないように大切に掌に握りしめてそれを支えに生きていく。光と闇の両面を持つこの曲ではあるけれど、最後の言葉は「光る手を握って」「僕らの未来へ」とほのかに見える希望で締めくくられているのが救い。

歌詞もメロディもとても心に刺さる1曲だった。

 

 ■曲以外の感想

 

歌詞カードの最後のページのイラスト。イラスト志麻くんが来ているこのパーカー、バックデザインめちゃくちゃカッコいいんですけど、ツアーグッズにありますか?金額いくらでもいいんで絶対ほしい。

 

■終わりに

 

新型コロナウイルスの感染拡大による危機的状況はまだまだ続いていて、エンターテイメントは「不要不急」、まるでその存在価値が低いかのような現状の中、志麻くんがアルバムを発売してくれたり配信を頻繁にしてくれたりして、自粛生活を明るく照らしてくれているのが本当に感謝しかない。たくさん支えてもらっている。

だから、「志麻くんが大好きでこんなに必要としているよ」っていろいろな形で伝えたい。アルバム買ったり、配信聴いたり、コメントしたり、リプしたり、これまでの歌動画聴き直したり。本当はライブで「大好きだよ!」って伝えられるのが一番いいけれど、それはまだもう少し我慢・・・

ライブのことを「愛に行く」って言うけれど、言いえて妙だなと思う。お互いがお互いを想い合って愛を交感しあうライブは他に代えがたい場所、時間。

本当は今を楽しめるのが一番いいけど、また必ず来る「愛に行ける」未来のために、今を生きる。